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「環境」と八百万の神

 幼児期の教育で言う「環境」とは、なにを指すのでしょうか。それは、物だけではなく人、自然現象、空間、雰囲気等、様々な人、もの、ことが環境と捉えられています。その環境を保育者が(時には子供と一緒に)、子供の発達に必要な豊かな体験が得られるように意図的に関連させ、相互作用が生まれる状況を予測・期待して構成していきます。これが、「環境の構成」と言われる教育的行為です。

 日本には、八百万の神がいると言われています。自然、人、道具、概念、気配等の中に、どこにでも神様がいるというアニミズム的な感覚です。これは、人間がものや自然等をどう理解するか、アフォーダンス理論を用いれば、そこから発せられる様々な情報の内、何をピックアップするかという考え方に至るのではないでしょうか。

 「環境」と八百万の神、とても似ている気がします。環境の構成を行う際の思考として、環境の中にどんな意味を見いだすのかは、私たち保育者に委ねられています。ただ一人でそれを担うのは荷が重すぎます。子供たちの表情や言葉、行動、そして同僚保育者との会話から、多くの刺激を受けることで、たくさんの「八百万の神」と出会うことができるのではないでしょうか。

(中村 崇)