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駄菓子屋のおばちゃん方式

 子供のころ、「おぎんちゃんち」という駄菓子屋さんに仲間と一緒によく集まっていました。店主のおぎんちゃんは、子供たちをよく理解していたように思います。今で言うインフルエンサー的な子に、「今度、学校でビー玉、流行らせておくれ」と言って、ビー玉が数個入っている袋を無償(ただ)で渡すのです。ビー玉をもらったその子は、仲間にビー玉で遊ぼうと誘い、瞬く間にビー玉が流行り、「おぎんちゃんち」の売り上げは伸びることになります。

 私は教師・保育者になってから、この現象を思い出し、人の行動変容に係る環境(人的なものを含める)の重要さに気付いたのでした。それ以降、私はこれを「駄菓子屋のおばちゃん方式」と呼んでいます。(中村 崇)