第20回 ぐんま教育賞
~分かち合おう! 育てる知恵、教える知恵~


杉の子賞

 

講 評

 ぐんま教育賞選考委員会委員長 石崎 泰樹


 第20回ぐんま教育賞「杉の子賞」には、小・中学校、高等学校等における実践的教育に関する論文30編の応募がありました。いずれも群馬の教育の向上を願い、現場の課題とその解決を目指す取組を考察したものです。今回はICTを活用した取組が多く、県内においてGIGAスクール構想が着実に実現していることを実感しました。選考委員会は様々な観点から論文を評価し、協議して最優秀賞1編と優秀賞3編を選考しました。

 最優秀賞は、「高校理科における、授業ポータルサイトを用いて主体的な学習を促す授業実践 −「指導と評価の一体化」「個別最適な学びと協働的な学び」を通して−」です。教員の働き方改革と授業進度の維持を重視しながら、学習用端末を効果的に利用して生徒の主体的な学習を目指す優れた取組の論文です。

 優秀賞は、「探究心を大切にして、主体的に課題を解決しようとする児童・生徒の育成 −児童・生徒の「なぜ」「どうして」を生かした効果的な導入の工夫を通して−」、「見通しをもって学習に取り組み、自信をもって自分の考えを表現できる生徒の育成 −振り返りシートと端末の効果的な活用を通して−」、「図画工作科において表したいことを主体的に追求する児童の育成 −「かんじる・ためす・つくりだす」の活動を繰り返し取り入れた絵の指導の工夫−」の3編です。

 応募いただいた全ての方の思いが群馬県の教育現場で生かされ、“教育県ぐんま”が発展することを期待いたします。

第20回 ぐんま教育賞選考委員(敬称略)


委 員 長  群馬大学学長             石崎 泰樹

副委員長 元群馬県教育委員会教育長職務代理者  武居 朋子

委  員 上毛新聞社編集局長          小渕紀久男

委  員 群馬県PTA連合会会長        市東  剛

委  員 群馬県教育委員会事務局高校教育課長  天野 正明

 

各論文はタイトルをクリックして閲覧できます。

最優秀賞

高校理科における、授業ポータルサイトを用いて主体的な学習を促す授業実践
 -「指導と評価の一体化」「個別最適な学びと協働的な学び」を通して-

 

群馬県立太田高等学校

教諭 伏島 悠平


受賞者より

  名誉ある賞をいただき誠に光栄です。実践が軌道に乗るまでは大変でしたが、今では生徒の振り返りアンケートの記述が励みになり、Q&Aや問題解説PDFを作成することが楽しくなっています。これからも、生徒がわくわくする「指導と評価」を繰り返し、生徒と共に「互いに授業や学習状況を改善して、よりよい授業をつくっていこう」という思いをもち続け、授業の進化を止めずに続けていきたいと思います。

 

優秀賞

見通しをもって学習に取り組み、自信をもって自分の考えを表現できる生徒の育成
 -振り返りシートと端末の効果的な活用を通して-


太田市立太田中学校 教諭 金澤 英明
太田市立休泊中学校 教諭 桐生  篤
太田市立尾島中学校 教諭 渡邉 正樹
太田市立木崎中学校 教諭 佐橋 綾香
太田市立生品中学校 教諭 木下 涼馬
太田市立綿打中学校 教諭 中島 優太


受賞者より

 本研究は、令和3年度太田市教育研究所学力向上中学校班により実践されたものです。コロナ禍にあり、休校や分散登校によって学習の機会や時間を奪われてしまった生徒の学習意欲の向上や、確かな学力を身に付けさせたいという強い思いで進めてきた実践が、この度、賞をいただくことになり、とても光栄です。これも、研究所をはじめ、指導をくださった多くの先生方のおかげです。ありがとうございました。

 

優秀賞

図画工作科において表したいことを主体的に追求する児童の育成
 -「かんじる・ためす・つくりだす」の活動を繰り返し取り入れた絵の指導の工夫-


富岡市立高瀬小学校

教諭 菅原 千夏


受賞者より

 本賞の受賞、大変嬉しく光栄に思います。この研究は、富岡市教育研究所にて、多くの方々のお力添えをいただきできたものです。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。今回の受賞を励みに、今後も児童が表現することを楽しむ姿や自他ともに認め合える姿が生まれる授業づくりに努めてまいります。

 

優秀賞

探究心を大切にして、主体的に課題を解決しようとする児童・生徒の育成
 -児童・生徒の「なぜ」「どうして」を生かした効果的な導入の工夫を通して-


桐生市立広沢小学校 教諭 森崎 靖子
桐生市立神明小学校 教諭 永井 彩加
桐生市立中央中学校 教諭 山本 幸司
桐生市立新里中学校 教諭 永田 将也


受賞者より

 大変素晴らしい賞をいただき、身に余る光栄を感じております。本研究は桐生市教育研究所にて多くの方々のご指導のもとできたものです。日頃から気軽に試すことができる身近な授業研究を行っていこうと班員といつも話していました。少しでも皆様の日々の教育活動に資することができれば幸いです。最後に、ご協力いただいた全ての方々に厚くお礼を申し上げたいと思います。