第18回 ぐんま教育賞 表彰式
~わかち合おう! 育てる知恵、教える知恵~


杉の子賞

<講 評>  ぐんま教育賞選考委員会委員長 平塚 浩士

 第18回ぐんま教育賞「杉の子」賞には、小・中学校、高等学校等における実践的教育に関する論文30編の応募がありました。いずれも群馬の教育の向上を願い、現場の課題とその解決を目指した取組みを考察したものです。選考委員会ではさまざまな観点から論文を評価し、協議して最優秀賞1件と優秀賞3件を選考しました。
 最優秀賞は「高大・地域連携の6次産業化活動による教育プログラムの実践」です。5年間にわたり前橋市において高校、大学、農家、地域の企業等が協働して、遊休農地、都市公園を活用してコメ作りからおむすびの販売まで、農業の6次産業化を目指す活動を実施しその成果と課題を考察して教育プログラムを構築した優れた取組みの論文です。
 優秀賞は、「地域農業に貢献する態度を育む教育活動の実践」、「児童生徒の考えや意見を表出させるための指導の手立て」、そして「自分の考えをより深めたり広めたりする児童の育成」の3件です。
 応募いただいた全ての方の思いが群馬県の教育現場で生かされ、“教育県ぐんま”が実現することを期待いたします。

第18回 ぐんま教育賞選考委員(敬称略)

 委  員  長 平塚 浩士 群馬大学学長

【杉の子賞】
 副委員長 坂本 壽枝 元群馬県教育委員会委員長
 委  員 小渕紀久男 上毛新聞社編集局長
 委  員 岩村 隆志 群馬県PTA連合会会長
 委  員 小林 智宏 群馬県教育委員会事務局高校教育課長

 

 

【最優秀賞】                
高大・地域連携の6次産業化活動による教育プログラムの実践                                            

前橋工科大学
教授 森田 哲夫(申請者代表)

群馬県立藤岡北高等学校
教諭 新井 健司          

群馬県立勢多農林高等学校
教諭  下田 勇人

群馬県立高崎工業高等学校
教諭 西尾 敏和

前橋工科大学
非常勤講師 塚田 伸也

前橋工科大学       
名誉教授  湯沢 昭

 

とても光栄です。5年間にわたる高大・地域連携の6次産業化による教育プログラムにより、生徒・学生が育ったことはもちろん、教員も育ちました。このプログラムは今後も発展させていきます。プログラムの主人公である生徒、学生、そして地域の方々と喜びを分かち合います。新たなテーマにも取り組みますので、ご指導よろしくお願いいたします。

【優秀賞】
自分の考えをより深めたり広めたりする児童の育成

-交流後のプラスワン活動の工夫を通して-

みどり市立大間々東小学校 
教諭 大澤 久美子

 

この度は、素晴らしい賞をいただき大変ありがとうございます。本校の職員が「自分の思いを表す喜びを児童に感じさせたい」という願いのもと、一団となり取り組んできた実践が賞をいただくことになり、とても嬉しく思います。
 これも、本校の職員をはじめ、指導をくださった多くの先生方のおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいです。児童も教師も思いを表現するスキルが向上するよう、これからも努力をしていきたいと思います。

【優秀賞】
児童生徒の考えや意見を表出させるための指導の手立て

-授業構想シートとハートメーターを通して-

千代田町立千代田中学校
教諭 杉本 絵理子

 

この度は素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。本研究が先生方の日々の授業の一助となれば幸いです。この研究と実践は、平成30年度から令和元年度にかけて、千代田町教育研究所授業研究班により実践されたものです。各校の先生方の協力なくしてはこの研究を進めることはできませんでした。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

【優秀賞】
地域農業に貢献する態度を育む教育活動の実践

-時代のニーズに対応した特色ある学習を通して-

群馬県立吾妻中央高等学校
教諭 山口 愉隆

 

この度、このような賞に選んでいただき、大変光栄に思います。本論文で紹介させていただいた教育活動は、私だけではなく、本校生物生産科職員と協力して取り組んできたものです。また、この取り組みに当たっては、進路指導部をはじめとする学校全体の理解や地域産業とのつながりがあったからだと感じています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。