第16回 ぐんま教育賞 表彰式
~わかち合おう! 育てる知恵、教える知恵~


杉の子賞(教職員の部)
<講 評>  ぐんま教育賞選考委員会委員長 平塚 浩士

 第16回ぐんま教育賞「杉の子」賞には、小・中学校、高校、大学等における教育の実践的取組みを扱った論文17編の応募がありました。いずれも群馬の教育の向上を願って、教育現場での課題とその解決へ向けた取組みを考察したものです。選考委員会ではさまざまな観点から論文を評価し、協議して最優秀賞1件と優秀賞3件を選考しました。
 最優秀賞は「正しい姿勢を保持することができる児童の育成」の論文です。学習や生活の基本である正しい姿勢を保つ小学校児童の育成を、教職員と保護者が密接に連携しながら、ロコモ体操や体幹トレーニング、雑巾がけなどの清掃指導を行い、様々な調査からその成果を確認した優れた取組みです。
 優秀賞には3件が選ばれました。中学校における理科や工学に関心を持ち、ものづくり産業を支える生徒の育成、小・中学校における基準量を求める「割合」の指導法を比例の考えで捉え直し、比較量から基準量を求める指導法、農業教育による地域で活躍できる職業人の育成を提案した取組みです。
 ぐんま教育賞に応募された全ての方の思いが、今後、群馬県の教育現場で生かされ、“教育県ぐんま”が実現することを希望します。 


 第16回 ぐんま教育賞選考委員(敬称略)

 委員長   平塚 浩士  群馬大学学長

【杉の子賞(教職員の部)】
 副委員長  坂本 壽枝  元群馬県教育委員会委員長
 委員    阿部 和也  上毛新聞社編集局長
 委員    岩村 隆志  群馬県PTA連合会会長
 委員    村山 義久  群馬県教育委員会事務局高校教育課長


【最優秀賞】

正しい姿勢を保持することができる児童の育成
~全校で取り組む姿勢指導を通して~


 

邑楽町立中野東小学校

養護教諭 長谷川 久美子

 この度は、素晴らしい賞をいただきありがとうございました。3年間にわたり行ってきた指導の成果が認められ、大変うれしく思います。この賞は、本校職員並びに多くの方々のご指導、ご支援によりいただけた賞です。今後も児童が自分の身体に関心を持てるような指導を続けていきたいと思います。
【優秀賞】
 本校の阿久津校長先生を始め職員の皆様にはご指導ご助言をいただき感謝しています。これからも社会の方向性を見極めつつ、地域やそこに暮らす子ども達にとって有益な教育を提供できるようにアイデアと行動力で学校教育に寄与したいと思います。何より桐生市のサイエンスドクター事業で育った子ども達が、各地で活躍することを願っています。
【優秀賞】

基準量を求める割合問題の処方箋
~割合を比例の考えでとらえ直す学習指導~

 

太田市立藪塚本町中学校

教諭 樋口 孝行
 基準量を求める割合問題の本県6年児童の正答率は10%未満です。これは中学1年の生徒でも変わりません。割合を活用して比較量から基準量を求めるには、数直線図等を有効利用しながら、基準量や比較量、割合をとらえたり、量と割合が比例関係にあることを見いだし、その関係を用いて基準量を求めるための演算を決定したりできる必要があります。本研究では、指導改善に向けて、通常の指導後に行う学習指導を処方箋と位置付け、割合を比例の考えでとらえ直す学習指導を構築・実践・検証し、その有効性を明らかにしました。割合を比例の考えでとらえ直す学習指導が多くの先生方から支持され、小学校5年では割合の学習後に、中学校1年では比例の学習後に、実践されることを願っています。
【優秀賞】

農業教育における地域で活躍できる職業人材の育成
~動物科学コースの特色ある教育活動を通して~

 

県立吾妻中央高等学校

教  諭 山口 愉隆

実習助手 横山 貞治

 この度、このような賞に選んでいただき、大変光栄に思います。本論文で紹介させていただいた実践は、私たちだけではなく、本校生物生産科動物コース職員が一丸となって取り組んできたものです。また、この取り組みに当たっては、私たちだけではなく、学校全体の理解や地域産業とのつながりがあったからだと感じています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。