第21回 ぐんま教育賞
~分かち合おう! 育てる知恵、教える知恵~


杉の子賞

 

講 評

 ぐんま教育賞選考委員会委員長 石崎 泰樹


 第21回ぐんま教育賞「杉の子」賞には、小・中学校、高等学校等における実践的教育に関する論文26編の応募がありました。いずれも群馬の教育の向上を願い、現場の課題とその解決を目指す取組みを考察したものです。昨年はICTの活用を前面に出す取組みが多かったのですが、今年はICTの利用を基盤として様々な課題に取り組む論文が多く、県内においてGIGAスクール構想が現実化していることが伺えます。選考委員会はさまざまな観点から論文を評価し、協議して最優秀賞1編と優秀賞3編を選考しました。 

 最優秀賞は「非認知能力の育成を目指した特別活動の実践〜見学地から自分たちで決める班別活動を通して〜」です。群馬県の令和5年度の重点施策2の【人への投資】でも非認知スキル育成がうたわれており、未来の群馬県を支える人材養成に資する優れた取組みの論文です。 

 優秀賞は、「「自立」「協働」「創造」を育成する組織運営の改善〜生徒も教職員も学び合う「チーム担任制」の導入〜」、「主体的に政治に関わろうとする生徒の育成―中学校社会科公民的分野における実践的な主権者教育の工夫を通して―」、「工業科における「地域を担う人材育成」を目指した教育活動の実践」の3件です。

  応募いただいた全ての方の思いが群馬県の教育現場で生かされ、“教育県ぐんま”が発展することを期待いたします。

第21回 ぐんま教育賞選考委員(敬称略)


【杉の子賞】

委 員 長  石崎 泰樹  群馬大学学長           

副委員長  武居 朋子  元群馬県教育委員会教育長職務代理者

委  員  高桑 和彦  上毛新聞社編集局長        

委  員  市東  剛  群馬県PTA連合会会長      

委  員  春田  晋  群馬県教育委員会事務局義務教育課長

各論文はタイトルをクリックして閲覧できます。

最優秀賞

 

非認知能力の育成を目指した特別活動の実践

~見学地から自分たちで決める班別活動を通して~

榛東村立榛東中学校
教諭 野口 賢太郎 教諭 都筑 司    
教諭 山田 麻子  教諭 加藤 陽子   
教諭 佐藤 博   教諭 菅沼 伸也   
教諭 小竹 久美  学習支援員 奥野 美香

受賞者より

  このような名誉ある賞を頂きありがとうございます。新学習指導要領が改訂となり、日々の授業においても授業改善が求められる中、コロナ禍を通して、学校行事の大切さに気付かされました。また、教師が生徒観を変え、活動を見直すことで、同じ行事でも生徒の成長が大きく違ってくることがわかりました。授業は青天井と言われるように、この受賞を励みとして、更なる授業改善に努めていきたいと思います。ありがとうございました。

優秀賞

「自立」「協働」「創造」を育成する組織運営の改善

~生徒も教職員も学び合う「チーム担任制」の導入~

前橋市立明桜中学校
  校長 川上 辰幸  教頭 森坂 実紀人
教諭 町田 朝子  教諭 川端 沙季 

受賞者より

 これまでの慣例にとらわれない、新たな視点での組織運営として、教職員がチームとして進めてきた研究と実践が賞をいただくことになり、とても嬉しく思います。また、事前に相談に乗っていただいた前橋市教育委員会の協力なくしてはこの研究を進めることはできませんでした。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

優秀賞

『主体的に政治に関わろうとする生徒の育成』

-中学校社会科公民的分野における実践的な主権者教育の工夫を通して-

館林市立第一中学校  教諭 増田 秀樹

受賞者より

 素晴らしい賞をいただき、光栄に思います。本研究を進めるにあたり、群馬県や館林市の選挙管理委員会など多くの方々にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。教員として若輩者である私の実践にも関わらず、懸命に取り組んでくれた生徒の姿にも大変感激しています。今後も主権者教育の益々の発展と自身の指導力向上を目指し、邁進していく所存です。

優秀賞

工業科における「地域を担う人材育成」を目指した教育活動の実践-

群馬県立前橋工業高等学校
教諭 金子 智栄子

受賞者より

 この度は、賞に選んでいただきありがとうございます。本実践は、本校職員や地域・産業界の協力のもとで取り組んできた内容です。ご協力いただいた皆様には、この場をお借りして感謝申し上げます。生徒が将来の群馬県の建設業を担う中核的な人材となることを期待し、ものづくりの楽しさや地域社会とのつながりを実感できる取組を続けて参ります。